デビュー戦
デビュー戦
見逃したぁ!
なんのかって?
もうそんなの簡単!
次男君(4歳)の、次男君の、
散髪屋デビュー戦だよ!
!!!???
えっ、そんな事かって?
えぇ、えぇ、そんな事ですよ。笑
ただの散髪です。親バカですから、見たかったんですよ。本当それだけの話。
今までは、自分が切ってました。
パッツンおかっぱに近い短め。
後ろは斜めってる、アシンメトリーな髪型でした。私の根性と姿勢が曲がってるんでしょう。
必ず左側が長めに傾く。それも味があって好きでした。周りがどう思ってるか知りませんが。
でもなー、さすがにそろそろ母の散髪では気の毒かなって話を、次男の前でも話していたんです。
つい最近までは、
『ぃやだよ!頭切ったら痛いから。行かない。』
って、次男は言ってました。
そりゃ頭切ったら痛いよね。って、母が頭まで切ってると思われる発言!いやいや、切ってないし。ちょっとハサミに髪が挟まって、引っ張る感じになるのよね、母が切ると。その事かしらと思ってたのですが。とりあえず散髪屋さんには行かないと言ってたのに。
長男が、そろそろ髪を切りたいと私に話してきたのを聞くなり、急に、本当に急に!
『僕も髪切りに行きたくなっちゃったー。』っと、靴下を履き、出かける準備をはじめたのです。
おいおい、あんなに嫌がっていたのに、どうしたんだい??兄貴への対抗心かい??それでも行く気になったのだから、ここは乗っておいた方が、無難なのか??いやいや、もう夕方17時過ぎ。風呂やら飯やら、忙しいからな。
なーんて、思っていたら、既に玄関先へ。長男もパパも、今から行くつもりもなくびっくりした様子。パパ、慌てて準備する。このタイミングを逃すまいと思ったのでしょう。
長男は渋々と言った感じかな。自分のタイミングではないから、気乗りはしないみたいでした。思春期は何かと不機嫌。
そして彼らは出かけました。
見たかった…
彼の、散髪屋の椅子に、ちょこんと座る姿。
少し緊張した姿と、終わった後のドヤ顔を。
なーんて、妄想しながら夕食を作っておりました。何のデビュー戦でもね、子供を見たいもんなんです。
えぇ、えぇ、そうです。
ただの、散髪、の話。
最後になるであろう、母が切った髪の後ろ姿。